ブロックの穴のあけ方を検索してたら、指で貫通させてる動画を見つけて…気づいたらそのまま夕方になってました。どうも、マヤキータです。
石膏ボードや木材に比べて、コンクリートはとても硬い壁材です。
「ドリルを当てても全然入らない…」と悩む人も多いですが、初心者でもポイントを押さえれば作業できます。
【作業前の注意】
・穴をあけたりする時は保護メガネと手袋を着用してください。
・下地や配線を事前に確認してから穴あけを行いましょう。
・無理な姿勢や過度な力をかけないよう注意してください。
・電動工具を使う時、コードやバッテリーに異常がないか使用前点検を行ってください。
・粉じんが出る作業ではマスクを着用し、周囲に人がいないことを確認しましょう。
コンクリート穴あけに使うドリルとビットの違い
コンクリートへの穴あけには、木材や金属とは違う「打撃(ハンマー)機構」が必要です。ここでは初心者でも選びやすいように、ドリルの種類とビットの規格をまとめました。
| 種類 | 特徴 | 用途・おすすめ | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ハンマードリル | 内部にピストン機構を持ち、強力な打撃でコンクリートを削りながら穴をあける。 | 硬いコンクリート・ブロック塀・基礎など。 本格的なDIYやリフォームにも対応。 | 重く音が大きい。室内作業では振動や粉じん対策を必ず行う。 |
| 振動ドリル | 回転に小刻みな振動を加えてコンクリートを削る。軽量で扱いやすい。 | モルタル壁や薄めのブロックなど、軽作業向け。 小さな穴あけや短時間作業におすすめ。 | 硬いコンクリートには不向き。 無理に押し込むとモーター焼損の恐れあり。 |
| ドリルドライバー | 打撃なしの回転のみ。木材・金属などに最適。 | コンクリート以外の素材専用。 下地材や軽作業に。 | コンクリートへの穴あけは不可。 |
🔰 初心者向けまとめ:
・ハンマードリル=コンクリートOK、打撃が強い
・振動ドリル=モルタルOK、軽作業向け
・ドリルドライバー=木材・金属用
ドリルビットの規格(SDSプラスとは?)
コンクリート用ビットは「SDSプラス」などの規格で軸形状が決まっています。これはドリルとビットを確実に固定するための“接合方式”です。
| 規格名 | 対応ドリル | 見た目・特徴 | 用途 |
|---|---|---|---|
| SDSプラス | 家庭用~中型のハンマードリル | 軸に4つの溝(2つの駆動溝+2つのガイド溝)があり、ワンタッチで装着できる。 | 最も一般的。DIY〜プロ初級レベルまで対応。 |
| SDS-max | 大型ハンマードリル・業務用機種 | 太く長い軸。重作業・大径穴あけ向け。 | プロ工事・基礎工事など。 |
| 六角軸(ストレート軸) | 振動ドリル・インパクトドライバー | 先端が六角形でスリップしにくい。 工具によっては装着不可の場合も。 | 軽作業用、モルタルやブロックなどに。 |
🔰 ポイント:
・家庭用のハンマードリルには「SDSプラス」タイプのビットを選べばOK。
・ビット径は、打ち込むアンカー径に合わせて選ぶのが基本です。
※メーカーによっては専用チャックが必要な場合があります。

コンクリート壁の見分け方
まずは壁が本当にコンクリートかどうかを確認しましょう。
- ノックして音を聞く
- 「コンコン」と軽い音 → 石膏ボードの可能性大
- 「ゴツゴツ」と重い音 → コンクリートの可能性大
- 触ってみる
- ひんやりして硬い感触 → コンクリート
コンクリートに穴をあけてネジを使う方法
コンクリートには 振動ドリル と 専用のドリルビット が必要です。

用意するもの(4mmビス用)
- ポンチ(または太めの釘)
- 役割:下穴位置に小さなくぼみをつけ、ドリル先端が滑らないようにする
- コンクリート用ドリルビット
- 直径:6mm(4mmビス+アンカーに適合)
- 深さ:ビス長さ+5mm程度
- アンカー(プラグ)
- 対応ビス径:4mm
- 外径:約6mm
- 長さ:25〜30mm程度
- 材質:ナイロン(一般的)、金属製はより強度が必要な場合に
- ビス(ネジ)
- 呼び径:4mm
- 長さ:基本は【アンカー(プラグ)+取付る物】より長いもので
- 材質:ユニクロメッキやステンレスが無難

手順
- ネジを打ちたい位置に印をつける
- ポンチでくぼみをつける
- 振動ドリルに「コンクリート用ビット」を装着
詳しくは 材料別ドリルビット辞典(完全版) - ネジより少し深めに下穴をあける
- 粉を掃除機、ブロワーポンプなどで除去する
- アンカー(プラグ)を差し込む
- ネジを入れて固定する

💡 ポイント
- 穴はネジ長さ+5mmくらい深めに
- 粉が出るので掃除機をあてながら作業すると後の掃除が楽
- 粉はできるだけ穴の中に残さないようにしないとアンカーが効きにくくなる
- 必ず手袋、マスク、保護メガネをつける
- 穴をあけた直後、ドリルの先に触ると火傷をするので触らない
穴をあけずに取り付ける方法
「ドリルを使うのは不安」という場合は、穴をあけずに固定する方法もあります。
- コンクリート壁に木材を強力接着剤+両面テープで貼り付ける
- その木材にネジを打つ
⚠️ 注意
- 耐えられるのは軽い物(小物フック程度)
- 接着面が広いほど強度が増す
- 両面テープとボンドを併用して使う場合、両面テープにボンドは付けないようにする
💡 両面テープ+ボンド併用の貼り方
- 両面テープは「全面ベタ貼り」ではなく、数センチおきに飛び飛びで貼る
- その「隙間」にボンドを少量塗布(はみ出さない程度)
- テープはボンドが乾くまでの仮固定役(押さえ役)
- 最終的な強度はボンドが担う
👉 つまり「両面テープ=押さえ役、ボンド=本命」という考え方です。

よくある失敗と注意点
- 穴が浅すぎてアンカーが奥まで入らない
- 木工用ビットを使って摩耗・破損する
- ネジが長すぎて効かない
👉 作業前に「どのビットが必要か」は必ず 材料別ドリルビット辞典(完全版) で確認しましょう。
レンガやブロックに穴をあける場合は注意!
- 材質がもろく、振動モードを使うと割れやすい
- 回転モードだけでも穴があくことがある
- ただし強度はコンクリートより低いので、重い物の固定には不向き
まとめ
- コンクリ壁は「振動ドリル+専用ビット+アンカー」が基本
- 穴あけが不安なら「木材を貼って軽い物だけ固定」もアリ
- 失敗を防ぐためには 専用ビット、アンカー、ビスの太さの関係を確認するのが が必須
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実際に振動ドリルでコンクリートに穴をあけ、アンカー固定を試した際の経験をもとにしています。


