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飲料水の基礎まとめ
ミネラルは細かく見るのに、家のコップはなぜか行方不明どうもマヤキータです。日本の水道水がなぜ安全と言えるのか、基準と中身をやさしく整理します。
日本の水道水は安全なの?
結論:適切に管理された日本の水道水は、原則としてそのまま飲めるように供給されています。

水道水の水質基準は水道法で定められている
- 水質基準:51項目(健康関連31・生活上の支障関連20)
- 水質管理目標設定項目:26項目(健康関連13・生活上の支障関連13)
- 要検討項目:約47項目(必要な情報・知見の収集対象)
基準や値は、WHO(世界保健機関)の飲料水ガイドライン等を踏まえて厚生労働省が設定しています。
日本の水道水には何が含まれている?

塩素(遊離残留塩素・結合残留塩素)
水道水は塩素で消毒されます。蛇口までの衛生状態を保つため、遊離残留塩素 0.1 mg/L 以上(または結合残留塩素 0.4 mg/L 以上)が目安です。塩素は水中で次亜塩素酸(HOCl)や次亜塩素酸イオン(OCl-)となり殺菌作用を示します。原水中のアンモニア等と反応してできるクロラミンが、いわゆるカルキ臭の主因です。
トリハロメタン(消毒副生成物)
塩素がフミン質などの有機物と反応すると副生成物が生じ、代表がトリハロメタンです。日本の基準は次のとおり。
- 総トリハロメタン:0.1 mg/L
- クロロホルム:0.06 mg/L
- ブロモジクロロメタン:0.03 mg/L
- ジブロモクロロメタン:0.1 mg/L
- ブロモホルム:0.09 mg/L
一部の成分はIARC(国際がん研究機関)で発がん性の可能性(グループ2B)に分類されていますが、基準は生涯曝露を前提に安全側で設定されています。
主要なミネラル成分
- ナトリウム:体液バランスの維持に関与。
- カルシウム:骨や歯の構成成分。硬度の要素。
- マグネシウム:代謝・酵素反応を支える。硬度の要素。
- カリウム:余分な塩分排出を助ける。
- ケイ素:結合組織の構成要素の一つ。
日本の水道は多くの地域で軟水(硬度おおむね50 mg/L前後)です。地質によってはやや硬度が高い地域もあります。
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水を運ぶ道――水道管

日本の水道管総延長は約68万km(地球約17周)とされ、法定耐用年数はおよそ40年。一部で老朽化対策が課題とされています。安全な供給を維持するには、計画的な更新・耐震化が重要です。
比較:直結ROとボトル宅配、どっちが家に合う?(実体験で比較)
まとめ
- 日本の水道水は法令に基づく厳格な管理で原則そのまま飲める。
- 塩素は衛生維持に必須。においが気になる場合は冷やす・沸かす・浄水器などで軽減。
- 副生成物は基準で管理。ミネラルも含むが、硬度や味は地域差あり。
よくある質問
赤ちゃんのミルクに水道水を使っていい?
基本的に使えますが、メーカーの指示(煮沸・温度など)に従ってください。ミネラルの少ない水(軟水やRO水)が無難です。
カルキ臭を弱めるには?
冷蔵庫で冷やす/やかんでふたを開けて数分沸騰→冷ます/適切な浄水器を使う、などで軽減できます。
トリハロメタンが心配です
基準は生涯摂取を前提に安全側で設定されています。必要に応じて浄水器・煮沸・冷却などの対策を組み合わせてください。
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