ピンク塩は本当に体にいい?どんな塩なのか実際に使って分かったこと
ピンク塩は
「体にいい」「ミネラルが豊富」
と言われることが多い塩です。
なんとなく良さそうなイメージで使っている人も多いと思います。
私自身も、正直なところ最初はその一人でした。
ただ、実際に使い続けてみると、
「これはちゃんと知ったうえで使った方がいいな」
と感じる点がいくつも出てきました。
この記事では、ピンク塩について、
- どんな塩なのか
- なぜピンク色なのか
- ミネラルや鉄分の話はどう考えればいいのか
- 洗浄や表示で気にしたいポイント
- ミルで使うときのリアルな注意点
などを、実際に使って分かったことベースでまとめています。
健康食品として持ち上げる記事ではありません。
分かったうえで、どう使うのがちょうどいいのか、という視点で書いています。

ピンク塩とは何か?岩塩との違い
ピンク塩は、岩塩の一種です。
太古の海水が蒸発し、地中で結晶化したものが岩塩で、
その中でも、鉄分などの成分を含み、
ピンク色に見えるものが一般に「ピンク塩」と呼ばれています。
つまり、
ピンク塩は特別な製法で作られた塩というより、
岩塩の中の一カテゴリという位置づけになります。
なぜピンク色なのか
ピンク色の正体は、主に鉄由来の成分です。
地層中の鉄分などが塩の結晶に混ざり込み、
それが酸化することで、赤〜ピンク色に見えます。
後から着色しているわけではありませんが、
その分、ピンク塩は
塩化ナトリウム100%の塩ではない
という点は理解しておく必要があります。

採掘現場について感じたこと(あくまで印象)
ここは誤解されやすいので、補足として書いておきます。
ピンク塩(岩塩)の採掘現場について、
私は過去にテレビ番組などで映像を見たことがあります。
そこでは、
- ダンプで運ばれている様子
- 人や動物が関わって運搬されている様子
などが映っており、
日本の食品工場のような
管理された環境とは雰囲気が違う印象を受けました。
もちろん、
- 実際の衛生管理がどうなっているか
- トイレ環境や細かい管理体制
といった点までは分かりませんし、
すべての採掘現場が同じというわけでもありません。
ただ、
「とても清潔そう」「食品工場の延長」
というイメージとは違うと感じた、
というのが正直な印象です。
だからこそ重要になる「洗浄」の考え方
採掘現場がどうであれ、
最終的に食用として口に入る以上、
どのような処理がされているかを見ることが大切です。
その判断材料のひとつが、
パッケージ表示にある洗浄工程の記載です。
製造方法や工程欄に
「洗浄」といった表記があるものは、
採掘後に一度、表面の土砂や粉塵を落とす工程が
含まれている可能性が高いと考えられます。
※洗浄の方法や程度に世界共通の基準があるわけではないため、
「洗浄=完全に無菌」という意味ではありません。

食用表示は信用していいのか
「食用」と表示されていれば、
絶対に安全というわけではありません。
ただし、
最低限のラインをクリアしていると考える目安にはなります。
チェックしたいポイントとしては、
- 食用・食品としての明記
- 原産国の表示
- 日本の輸入・販売業者が明記されている
- 食品表示法に沿った表記
これらが揃っていれば、
日常使いで過剰に心配する必要はないと感じています。
ピンク塩で鉄分やミネラルは取れるのか
結論から言うと、
栄養補給目的としては、ほぼ意味はありません。
ピンク塩に含まれる鉄分やミネラルは、
ごく微量です。
さらに、
実際に料理で使う量はかなり少ないため、
鉄分やミネラル補給を目的にするのは現実的ではありません。
「ミネラルが含まれていること自体は事実」
「でも、栄養目的で期待するものではない」
このくらいの捉え方がちょうどいいと思います。
水に溶かすと沈殿が残る理由
ピンク塩を水に溶かすと、
赤茶色や灰色っぽい沈殿が残ることがあります。
これは異常というわけではなく、
- 塩化ナトリウムは水に溶ける
- 鉄由来成分や鉱物成分は溶けにくい
という性質の違いによるものです。

それでも「まろやか」に感じる理由
ピンク塩が
「まろやか」「角が立ちにくい」
と感じられることは、実際によくあります。
理由として考えられるのは、
- 塩化ナトリウムの純度がやや低い
- 結晶サイズや形が不均一
- 溶け方がゆっくり
この結果、
塩味の立ち上がりが穏やかになり、
きつく感じにくくなります。
ピンク塩はミルで使うのが前提
ピンク塩は結晶が硬く、粒も不揃いです。
正直、手でゴリゴリ削るのはかなり大変です。
粒サイズの目安
ミル用として現実的なのは、
3〜5mm程度です。
これ以上大きい粒になると、
手動ミルでは割れにくく、
電動ミル前提になります。
手動ミルについて感じたこと
手動ミルでも、
ネジで粗さ調整ができるものはあります。
ただ、ピンク塩の場合、
- 硬くて空回りしやすい
- 力が必要
- 結局使わなくなる
というケースが多いのが現実です。
電動ミルを使って分かった現実
私は電動ミルを使っていますが、
それでも噛むことはあります。
噛む原因として多いのは、
- 粒が大きすぎる
- 結晶が不均一で引っかかる
- 湿気
- 電池が弱っている
特に、電池が弱くなると、
急に噛みやすくなります。
その場合は、
- 粗さ調整を一度回す
- 一度外して詰まっている粒を取り除く
- 電池を新品に交換する
これで大抵は直ります。


ピンク塩の使いどころ
ピンク塩は万能ではありません。
向いている使い方
- 仕上げ
- 振り塩
- 焼き物
向かない使い方
- 煮物
- 下味
- 出汁
仕上げ専用として使うのが、
一番ストレスがありません。
まとめ:分かったうえで使うのが一番いい
採掘環境や不純物の話を書くと、
少し不安になるかもしれません。
ただ、ここまで気にし始めたら、
海水塩も野菜も魚も、
正直、何も食べられなくなります。
ピンク塩は、
完璧にきれいな塩ではありません。
その代わり、
味の立ち方や使いどころに、
ちゃんと個性があります。
- 食用表示がある
- 洗浄工程が明記されている
- 日本の基準で管理されているものを選ぶ
- 仕上げ用として使う
それくらいの距離感が、
一番ちょうどいいと思っています。
