※このページは「材料別のビットの選び方」を辞書形式でまとめています。
初めての方は DIY穴あけ・固定の完全ガイド から読むと流れが分かりやすいです。
昔は「ドリル持ったらプロやろ!」って思いこんで、ネジ穴あけたつもりが“ただの傷”どうもマヤキータです。
そんな黒歴史も踏まえて、今回は材料ごとに“どのビットを使えばいいか”を辞書形式でまとめています。
ルールは 基本(専用) → 応用(代用) → ここから先はプロの域。
【作業前の注意】
・穴をあけたりする時は保護メガネと手袋を着用してください。
・下地や配線を事前に確認してから穴あけを行いましょう。
・無理な姿勢や過度な力をかけないよう注意してください。
・電動工具を使う時、コードやバッテリーに異常がないか使用前点検を行ってください。
・粉じんが出る作業ではマスクを着用し、周囲に人がいないことを確認しましょう。
ー 目次 ー
材料別ビット・早見表(ぱっと見で分かる版)
凡例:◎=最適(専用)/○=可/△=代用で条件付き/×=不可・非推奨
| 素材 | 下穴 | 貫通 | 大穴(30mm〜) | 推奨ビットの例 |
|---|---|---|---|---|
| 木材 | ◎ 下穴錐 | ◎ 木工用ドリル | ◎ 木工ホールソー | 下穴錐/スパイラル木工ドリル/木工ホールソー |
| 石膏ボード | ◎ アンカー指定径で下穴 → アンカー | ○ ホールソー | ○〜△ ホールソー | 石膏用 or 木工用ホールソー/石膏アンカー |
| 金属(鉄・アルミ) | ◎ HSS | ◎ HSS | △ ステップドリル | HSS(ハイス)/ステップドリル |
| ステンレス | ◎ HSS-Co(コバルト) | ○ HSS-Co | △ ステップドリル | HSS-Co(切削油+低速必須) |
| コンクリ・ブロック | ◎ コンクリビット+振動 | ○ コンクリビット+振動 | △ コアドリル | コンクリート用ビット/コンクリートコア |
| ガラス・タイル | ◎ ダイヤ or 矢じり(無打撃) | ○ ダイヤ(低速・水冷) | △ ホールソー(ダイヤ) | ダイヤモンドビット/ガラス用矢じり |
木材
安全注意
- 薄板は裏当てを入れてバリ抑制
- 保護メガネ必須
- 材料はクランプで固定

ビスの下穴
- 基本(専用):下穴錐
└ ビス径に合わせて一発キメ。割れ・ねじ切れを防ぐ。 - 応用(代用):細い鉄工用ドリル(鉄キリ)でも可
└ 目安=下穴径はビス外径の7〜8割。 - ここから先はプロの域:太柱・梁に極太ビス/ボルト通し

貫通穴
- 基本(専用):木工用ドリル(先端とがり+外周小刃タイプ)
└ 位置ズレ少・入口出口がきれい。 - 応用:鉄工ドリルでも抜けるが仕上がり荒め。
- プロの域:厚梁・深穴

大きな穴
- 基本(専用):木工用ホールソー
└ 家庭用なら直径30〜40mmが現実的。 - 応用:小穴を複数→つなぐ(仕上がり粗い)
- プロの域:50mm超や深穴は業務用。


👉 くわしく:木材への穴あけ・固定ガイド
石膏ボード
安全注意
- アンカーは耐荷重を守る
- 粉じん対策(マスク)
- 下地探し必須

ボードアンカーの下穴/固定
- 基本(専用):石膏ボード用アンカー+指定下穴
└ 下穴は木工用 or 石膏用でOK。 - 応用:鉄工ドリルで下穴だけ開けるのは可(直接ビス止めは弱い)
- プロの域:テレビ壁掛けなど重量物(下地補強前提)

貫通穴(配線・器具)
- 基本(専用):ホールソー(木工用/石膏用)
- 応用:カッターで四角く切り抜く。
- プロの域:大開口+下地補修。

👉 くわしく:石膏ボードへの穴あけ・固定完全ガイド
金属(鉄・アルミ)
安全注意
- 手袋を回転部に近づけない(巻き込み防止)
- 低速回転+切削油
- 切りくずは鋭利
下穴・小径
- 基本(専用):HSS(ハイス)
- 応用:木の下穴にも流用可(仕上がりは専用に劣る)
- プロの域:厚さ5mm超の鋼材に大径穴。

貫通穴
- 基本(専用):HSS(アルミ・銅は比較的楽)
- 応用:薄板の大径はステップドリルがきれい。
- プロの域:鉄板に20mm以上。

👉 くわしく:金属への穴あけ・固定ガイド
ステンレス(硬くて熱に弱い)
安全注意
- センターポンチで位置決め
- 必ず低速回転+切削油
- 発熱しやすい → 焼け防止

下穴・小径
- 基本(専用):HSS-Co(コバルト)
- 応用:HSSでも“可能”だが摩耗が早い → 油&低速でなんとか。
- プロの域:厚板ステンに大径。
👉 くわしく:金属への穴あけ・固定ガイド
コンクリート・ブロック
安全注意
- 配線・配管探知を事前に行う
- 保護メガネ必須
- 防塵マスク必須
アンカー下穴(DIY範囲)
- 基本(専用):コンクリート用ビット+振動ドリル
- 応用:軽ブロックは鉄工でも多少削れるが実用外。
- ここから先はプロの域:厚壁貫通や大径(コア抜きドリル等専用工具必要)。

👉 くわしく:コンクリートへの穴あけ・固定ガイド
ガラス・タイル
安全注意
- 表面に養生テープで滑り止め
- 無打撃・低速
- 水冷必須
小穴(フック・配線)
- 基本(専用):ガラス用(矢じり型) or ダイヤモンドビット
- 応用:タイルで“鉄工で当ててからダイヤ”は初心者には非推奨(割れる)
- プロの域:厚ガラス・大口径。

👉 くわしく:タイルへの穴あけ・固定ガイド
関連リンク(内部)
- 初めての穴あけ・固定スターターガイド
- 石膏ボードの穴あけ・固定ガイド
- 木材への穴あけ・固定ガイド
- コンクリートへの穴あけ・固定ガイド
- タイルへの穴あけ・固定ガイド
- 金属への穴あけ・固定ガイド
- DIY穴あけ・固定の完全ガイド
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ミックスねじ男
そら無理や!道具なかったらただの見物人やんけ!
各素材ごとに実際に穴あけを試して得たデータをもとに、一覧形式でまとめています。


