塩には、岩塩・海水塩・精製塩・再製塩といった分類があります。
これらは、塩がどのように作られたかによる分類です。

一方で加工塩は、作り方ではなく、
完成した塩に対して何が行われたかによって分類されます。

加工塩とは、
いったん完成した塩に、人の手による処理や工程が加えられた塩のことです。

本記事では、味や評価ではなく、
「どのような処理が加えられているか」という点だけを整理します。

加工塩は「塩の種類」ではありません

加工塩は、
岩塩や海水塩のような原料の違いを示す言葉ではありません。

また、精製塩や再製塩のような製造工程の分類でもありません。

加工塩は、
完成した塩の状態が、その後どのように変えられたか
という点だけを見て分類されます。

加工塩になる条件

次のような処理が、完成した塩に加えられると加工塩に分類されます。

  • 加熱や乾燥などの処理
  • 燻煙などによる香り付け
  • 粒の大きさや形を変える処理
  • 固まりにくくするための処理
  • 機能を持たせるための添加処理

原料が何であったかは、この段階では関係ありません。

加熱・乾燥による加工塩

焼き塩

完成した塩を加熱する処理が行われたものです。
加熱という明確な工程が入っているため、加工塩に分類されます。

【画像差替|焼き塩を加熱している様子が分かる写真】

乾燥処理された塩

水分を飛ばすために、加熱や強制乾燥が行われた塩です。
これも完成後に処理が加えられているため、加工塩です。

燻煙による加工塩

燻製塩

完成した塩を燻煙にさらし、香りを付けた塩です。

他の成分を混ぜて味を作っているわけではないため、
調味塩ではなく、工程処理による加工塩に分類されます。

燻製をした塩の画像

形や状態を変えた加工塩

完成した塩の形や大きさを、人為的に変えたものです。

  • 粉砕された塩(微粒・粉塩)
  • 粒の大きさをそろえた塩
  • フレーク状に成形された塩
  • 圧縮・成形された塩

これらはすべて、
結晶の状態を人が調整しているため、加工塩に含まれます。

使いやすさを目的とした加工塩

さらさら塩・食卓塩

さらさら塩・食卓塩の多くは、湿気によって固まるのを防ぎ、
保管や使用をしやすくするための処理が行われています。

この処理の中には、
固結防止を目的とした成分が使われる場合があります。
代表的なものには、炭酸カルシウムやケイ酸カルシウムなどがあります。

これらの成分は、
味を付けたり、調味を目的としたものではありません。
あくまで、塩が固まらず安定した状態を保つための処理として使われています。

そのため、
このような塩は調味塩ではなく、
使いやすさを目的とした加工塩に分類されます。

食卓塩の瓶が倒れて塩がこぼれている画像

再処理が行われた加工塩

完成した塩を、もう一度処理工程にかけたものです。

  • 再乾燥された塩
  • 再焼成された塩
  • 粉砕後に再成形された塩

製造方法の話ではなく、
完成後に再び手が加えられている点が分類基準です。

機能を持たせた加工塩(添加処理)

一部の塩には、
味ではなく機能を目的とした成分が加えられているものがあります。

代表的なものが、ヨウ素添加塩です。

これは、完成した塩に対して特定の成分を加える処理が行われているため、
加工塩に分類されます。

添加物について少しだけ触れておきます

ヨウ素添加などの処理は、
「添加物」という言葉から敬遠されがちです。

ただし、通常の食生活の範囲で使用される量であれば、
これらが直接体に悪影響を及ぼすことは、一般的にはありません

塩に関して注意すべき点は、
成分よりも塩分を摂りすぎないことです。

健康への影響を考える場合、
問題になるのは添加物よりも、塩分過多そのものです。

加工塩と調味塩の違い

加工塩は、
塩そのものにどのような処理が行われたかを見て分類します。

一方で調味塩は、
塩を主成分として、味を作る目的で構成された製品です。

両者は混同されがちですが、
分類の対象が異なります。

まとめ

  • 加工塩は、完成した塩に処理が加えられた塩です
  • 原料や作り方ではなく、完成後の工程で分類されます
  • 焼き塩、燻製塩、さらさら塩なども加工塩に含まれます
  • 添加処理が行われた塩も、定義上は加工塩です
  • 健康面で重要なのは、成分よりも塩分の摂りすぎです

加工塩とは、
「何の塩か」ではなく
「塩に何が行われたか」を整理するための分類
です。

塩の分類構造全体については、以下の記事で整理しています。
▶ 塩の種類と分類|原料と工程で見る塩の構造

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